Stool of the South Island

Stool of the South Island(2003)

Stool of the South Island (2003)
21歳の時に1人で沖縄県の国頭村という村で琉球楮(リュウキュウコウゾ)で作品を作っている美野定雄氏指導の下、琉球楮を採ってくるところからの和紙原料制作技法を学んだ。
美野氏は73歳の今でも沖縄で和紙を漉き、パリで個展をしている活動的な作家だ。
これは10日間の研修の最後の日、その琉球楮を使って何かを作る事を命じられ、作った腰掛け。
上部の苔を三角形にし、下部の大きな葉の接着部分をどうするか、私は美野氏に琉球楮での和紙制作以上の人に見せるためのデザインをも学んだ。
それまで人に見せるためのデザインを意識した事が無かったので、沖縄伝統工芸がそうであるように、ミンサー織りを代表する伝統工芸品のデザインにも意味がある事の美しさを体感した。